経営幹部の方とのやり取りの中で売上と利益の質問が多くあります。
私はセオリーとして、売上よりもむしろ利益を優先した計画を立てなければならないとお伝えします。
しかしその際注意すべき点として「率」よりも「金額」を重視することが大切になります。
利益を計る指標としては、一般に「粗利率」が用いられています。
粗利率とは総売上高に対するトータルな粗利の割合のことです。
一般には、粗利率が高ければ高いほど、利益が大きいとみなされています。
そのため、利益を上げるためには、何はともあれ粗利率を上げることが大事と思っている経営者の方は少なくありません。
しかし、粗利率を上げるためには粗利が大きなモノをたくさん売ればいいと思い込むこと、すなわち「粗利率が高い商品の売上を伸ばす」ということに過度にこだわってしまうのは危険です。
なぜなら、粗利率が高くても、販売単価自体が低ければ、結果的に粗利額が小さくなるおそれがあるからです。
重要なのは粗利率の高いモノをがむしゃらに売ることではなくて、トータルで粗利額が増えるような商品構成を考えることなのです。
そのような商品構成を実現できれば、たとえ売上が下がったとしても最終的に粗利額が増えているという望ましい結果を得ることが可能となると思います。
引き続き、弊社の「オーダーメイド型売上アップサービス」を通じて共に輝く企業づくり、社会づくりに貢献して参ります。